IFAインタビュー
Cさん 30代女性 関西 業務委託IFA歴5年
経歴
大学卒業後、大手証券会社で個人営業を中心に勤務。社内表彰多数。出産を機に、育児と仕事のバランスについて考え、2017年IFAに転身しFanと契約。現在は、相続相談を中心とした自身のFP事務所も立ち上げ、相続コンサルタントとしても活動中。
― IFAになった経緯は?
ワークライフバランスという点が一番の理由です。
証券会社時代、入社当初からノルマの数字を毎月こなしながらも、お客様のためになっているのかと常に疑問には感じていました。元々営業は好きで、金融商品や経済の知識をつけるのも好きでしたが、働き方という意味でキャリアを考え直すきっかけになったのが、自身の出産でした。子供が小さい中での、毎日の出社、会議、営業、お迎えのルーティーン。子供が熱を出して急に会社に行けない状況で、会社や周りの人に負担をかけること。そういうことに苦痛に感じることが多くなりました。ちょうど知り合いの女性でIFAをやっている人がいて、自由な働き方をしてるのを見てIFAに興味を持ちました。その後、大手証券の手数料ビジネスの限界と、ネット証券の優位性、ワークライフバランスという点で、IFAに転身を決意しました。
― 時間の使い方については?
会社都合の会議などに時間をとられることもないので、時間を有意義に使うことができます。子供が急に熱を出したとしても、お客様に連絡して日程調整をすればよいだけで、会社への罪悪感も発生しないので気持ちが楽ですね。土曜日しかお会いできないお客様との面談を土曜日に設定して、その分平日は休みにする、などの調整も自分の裁量で可能です。起床時間も証券会社時代より1時間遅くなったので、朝も余裕を持って過ごせますね。
― 業務委託IFAになって変化はありましたか?
良いところでも悪いところでもあるのが、プライベートと仕事の境目があいまい、ということです。自分で時間の使い方を自由にコントロールできる反面、家でのスキマ時間にお客様にメールを返したりしています。自身のコントロールが得意な人が業務委託IFAには向いていると思います。
あとは、報酬が歩合制なので、ぼーっとしてたら毎月の給料がないこと。かなり違いますね。逆に言えば、お客様への成果が自分の報酬になるシンプルな構造なので、モチベーションにもなります。
そして想定外だったのが、大手証券のネームバリューが思ったより大きかったことです。大手証券の名刺がなくなったことで最初は苦労しました。特に年配の方や経営者の方は反応が違いましたね。個人としてお客様に信用してもらうということを考えるようになりました。どのようにお客様満足してもらって、自分たちも報酬をいただくか。ボランティアではないので、Winwinな関係を築いていくことのバランスを常に意識しています。
― 将来の目標は?
お客様の人生の最期までをサポートしたいという思いから相続についてもずっと学習をしていて、相続を専門にしたFP事務所も自身で始めたので、そちらの活動も頑張っていきたいと思っています。
相続が絡んでくると、より深くお客様との関係が深くなります。家族関係や相続、資産、税金について心を割ってお話してもらえる。結果的に資産運用という形で返ってきます。相続、税金、資産などの知識面を今後もっとつけていきたいと思います。人生のターニングポイントになったときに頼りになる、お客様の人生に寄り添えるアドバイザーになりたいですね。