Message
代表メッセージ
一人ひとりの金融リテラシーの向上がもたらす、
健全で公正な社会の実現を目指して
多くの日本の投資家はこれまで、証券会社や銀行などが勧める金融商品に、何の疑問も持たず投資してきました。しかし、金融機関のアドバイザーは、当然ながら自社の金融商品を販売することを優先しがちになります。私自身も金融機関のアドバイザーとして営業を行っていた頃は日々のノルマに追われ、本当に顧客重視の提案を行っているのか疑問を感じる時もありました。
近年、IT・インターネットの普及とともに、新しい技術を取り入れた金融サービスが次々に開発されました。ネット上で株式投資ができるオンライントレードは金融イノベーションの最たるものです。現在でもスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが普及し、より一層デジタルチャネルの利用が進んでいます。この種のダイレクトチャネルで販売される金融商品には店舗に出向く必要のない利便性や、格安手数料がメリットの一方、購買判断や発注にあたって、ユーザに高い金融リテラシーが求められます。金融リテラシーというと『儲かりそうな株や投資信託といった金融商品を選んで、売買できる能力』と説明されることが多いように思います。しかし、それ以前に株式とは何か、会社の資金調達とは何か、といった経済の基礎的な知識を正しく身に付けることが重要であると思います。
一人ひとりの金融リテラシーが向上すれば、結果として健全で質の高い金融商品の提供の促進や家計金融資産の有効活用にもつながり、公正で持続可能な社会の実現に役立ち得ると考えられます。近い将来訪れる、少子高齢化といった日本経済の不安を乗り越えるためには、一人ひとりに経済や金融の知識がぜひとも必要であると考えています。
金融リテラシーの向上が、これから資産形成をしていく若い世代にとってますます重要になっています。皆様が、投資を将来に向けた生活設計に必要な手段の一つであると認識し、自ら積極的に学んでいくことができるように、支援することが大切だと考えています。
- 代表取締役
- 尾口 紘一